仏壇

4年前、母が亡くなった時のお通夜の後のことを話します。
私自身は見える人でもなく家族の中にもそういう人はいません。

お通夜が終わってお寺に留守番の親族と母の遺体を残し、父と妹と私は実家で一眠りすることにしました。
狭い家なので3人は一階の居間でコタツの中で横になっていました。
母がなくなった当初、2階に仏壇があったためそこに遺体は安置してありました。
なかなか寝付けないままうとうとしていると、玄関の方から何人か話しながら階段を登っていく足音が聞こえてきました。何かは言ってるのですがぼそぼそ声で何を言ってるのかは分かりません。
はじめは親戚の方が忘れ物でもして取に来たのかと思ってましたが、居間の方には入ってこずそのまま2階に、それも仏壇がある部屋の方に足音が移動しました。
なんかおかしいなと異変に気がついた妹と顔を見合わせ、私が2階に様子を見に行くと全く人はいません。
あの足音はいったいなんだったの、それも数人ですよ。母が急逝したため疲れていて幻覚に襲われたのかと思い、妹と話をすると全く同じく、数人の御婆ちゃんの話し声と足音が2階に登っていったとのこと。
あの人たちはどこへ行ったのだ。何をしに来たのか。私が2階へ行かなかったら戻ってきたのか。
いまだに謎であります


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